ネットワークビジネスを始めたいと考える人は多いのではないでしょうか。
個人事業主でネットワークビジネスに挑戦する人もいるのですが、法人化することもできます。
法人化することにメリットはあるのか、どのような手続きが必要なのか気になる人もいるでしょう。
この記事ではネットワークビジネスの法人化について、メリットから流れ、注意点などを解説します。
ネットワークビジネスの法人化とは
ネットワークビジネスの法人化とは何なのか基本的な点について説明しましょう。
ネットワークビジネスとは
そもそもネットワークビジネスとは仲間をどんどん増やして利益を得る仕組みのことです。
最初に商品を売り儲けが出ます。
そして、商品を買った人を勧誘して、新たな仲間とするのです。
新たな仲間は別の人に商品を売って勧誘をします。
仲間が稼いだ利益のうちの一部は勧誘者の利益となるのです。
このようにして仲間を増やすことで勧誘者が利益を得ることができる仕組みをネットワークビジネスといいます。
ネットワークビジネスは個人事業主として行っている人が多い
ネットワークビジネスは事業として行うものであり、その際には個人事業主と法人化という2つの選択肢があります。
このうち多くの人は個人事業主としてネットワークビジネスを始めているのです。
個人事業主は簡単な手続きでなることができるため、副業感覚でネットワークビジネスを始めたい人に向いています。
さまざまな理由から法人化を目指す人もいる
最初はネットワークビジネスを個人事業主として始めても、その後で法人化をするケースはたくさんあります。
個人事業主のままだとさまざまなデメリットがあるからです。
規模を大きくするため、節税するため、従業員を雇用するためなどさまざまな理由から法人化を目指します。
ネットワークビジネスを法人化するメリット
ネットワークビジネスを法人化して行うメリットについて紹介しましょう。
信用力が高まる
法人化することで信用力を高められるのは大きなメリットです。
特にネットワークビジネスの場合には、勧誘をするのが基本となるため、いかにして自分たちのビジネスを信頼してもらうのかに気を配ります。
その際には個人事業主として勧誘するよりも法人として勧誘する方が安心感を与えられるのです。
ネットワークビジネスを進める上で法人化している方がより有利な状態で事業を展開できます。
節税できる
ネットワークビジネスを法人化する理由の1つは節税できる点です。
基本的に個人事業主よりも法人の方が経費にできる範囲が広くなります。
より多くの費用を経費として計上できるようになるため、節税できるのです。
ネットワークビジネスの規模を大きくする場合は、より多くの費用がかかります。
その際に経費にできる範囲を広げることができれば、安心して規模の拡大に着手できるでしょう。
従業員を雇用しやすくなる
ネットワークビジネスを始める際に規模を大きくするならば従業員を雇った方が良いでしょう。
その際に個人事業主よりも法人として求人を出した方が応募が集まりやすくなります。
法人の方が安定した経営をしているというイメージがあるからです。
従業員を雇う予定があるならば、法人化を検討しましょう。
消費税が2年間免除される
法人化すると消費税の納付を2年免除することができます。
売上が1,000万円を超えると消費税の納付義務が生じるのですが、そのタイミングで法人化すれば最長で2年間は消費税が免除となるルールなのです。
ネットワークビジネスの売上が増えていき、消費税が課税されるようになったならば、法人化を検討すると良いでしょう。
社会保険に加入できる
法人化することで社会保険に加入できるようになるのもメリットです。
法人化することで健康保険や厚生年金保険に加入できるようになります。
厚生年金保険は年金保険料が高くなるのですが、将来受け取れる年金が上乗せされるのがメリットです。
また、社会保険には扶養者という概念があるため、条件を満たすと家族を被扶養者にできます。
被扶養者の保険料の負担は0円のため、この点はメリットとなるでしょう。
ネットワークビジネスで法人化する際の注意点
これから法人化してネットワークビジネスを始める場合の注意点を紹介しましょう。
法人化のために費用や手間がかかる
法人化するには費用がかかり、手続きを進めるためには手間もかかります。
法人化を進めるために時間とお金の負担がかかる点に注意しましょう。
法人化の手続きをしている間は本業に割ける時間が減る可能性があるのです。
また、会社設立の費用の負担もかかるため、この点をよく注意して法人化を検討しましょう。
在庫を個人から法人に売却する
個人事業主から法人化する場合には在庫の取扱いに注意しなければいけません。
在庫はあくまでも個人事業主の所有物であり、それを法人に引き継がせるためには売却という手続きを取ることになります。
経営者が同じだからといって自動的に引き継ぎできるわけではないのです。
個人から法人への在庫の売値は仕入れ値か販売価額の70%相当で取引されるのが一般的です。
また、個人から法人への在庫の売却は課税取引であり消費税が発生するため注意しましょう。
事業に失敗したときに会社をたたむのが面倒
法人化したときのデメリットとして会社をたたむのが面倒という点に注意しましょう。
ひょっとしたらネットワークビジネスに失敗するかもしれません。
そのときに会社をたたむのは、個人事業主をやめるよりも必要な手続きが複雑であり面倒です。
会社を解散することを通知・公告する必要があり、税務署には解散確定申告をしなければいけません。
残った財産はしっかりと精算して税務署で精算確定申告を行います。
さらに法務局へ決算結了の登記するという作業も発生するのです。
これらの手続きは専門家に相談するケースが多く、手続き完了までには時間がかかります。
一度法人を設立すると簡単になくすことができない点を覚えておきましょう。
経理会計が複雑になる
法人化したことで経理会計が複雑になるというデメリットがあります。
法人は個人事業主よりも厳密な会計処理が求められるからです。
経理や会計について専門的な知識が求められるため、専門家に外注するケースも多いです。
特に税務会計が複雑であり、きちんとした知識がないと節税できず税負担が大きくなることもあります。
ネットワークビジネスを法人化するための費用
これからネットワークビジネスを法人化するためには、会社設立の手続きに費用がかかる点を理解しましょう。主に必要な費用は下記の通りです。
会社設立にかかる費用 |
株式会社 |
合同会社 |
定款印紙代 |
4万円 |
4万円 |
定款認証手数料 |
5万円 |
0円 |
登録免許税 |
15万円(または資本金の1000分の7のいずれか大きい方) |
6万円(または資本金の1000分の7のいずれか大きい方) |
その他 |
1万円 |
1万円 |
合計 |
約25万円~ |
約11万円~ |
会社設立の手続きを進める際に最低限必要な費用は上記の通りです。
これら以外にも資本金を1円以上準備する必要があります。
さらに、事務所を構える場合には家賃などの費用が発生するでしょう。
それぞれの法人化の状況によって費用は変わるため、あらかじめ計算しておきましょう。
ネットワークビジネスを法人化するための流れ
ネットワークビジネスで法人化をする際の手続きの流れは下記の通りです。
- 定款の作成
- 定款の認証(合同会社では不要)
- 資本金の払込
- 登記申請
- 会社設立後の手続き
株式会社の場合は公証役場で定款の認証を受ける必要があります。
資本金の払い込みは出資者の個人口座に行います。
登記申請は法務局に申請書と必要書類を提出しなければいけません。
さらに会社設立後にも税務署や年金事務所などで手続きが必要です。
ネットワークビジネスの法人化は専門家に相談しよう
ネットワークビジネスの法人化について専門家に相談した方が良い理由を説明しましょう。
自力で法人化するのはリスクが伴う
これからネットワークビジネスの法人化を目指す際には自力で手続きをするのはリスクが伴います。
下記のようなリスクがあるため注意しましょう。
- 不慣れな作業のため調べるのに時間がかかる
- さまざまな手続きが発生するため手間がかかる
- 誤った決定をして後悔する恐れがある
- 手続きにミスが生じる可能性がある
- 税金などで損をするケースがある
法人化の手続きに慣れていないと調べ物をする必要があり時間がかかります。
多くの手続きが発生するため手間がかかり面倒です。
会社設立ではさまざまな事項を決める必要があり、そこで誤った決定をして後悔するケースもあります。
自分で手続きをするとミスが生じるリスクもあるでしょう。
節税の知識がないと税金などで損をするケースもあります。
このように自力で法人化することにはいろいろなリスクがあるのです。
法人化を専門家に頼るメリット
ネットワークビジネスの法人化を専門家に頼るのは下記のようなメリットがあります。
- 時間を節約できる
- 手続きの間違いを避けられる
- 節税を意識した会社設立ができる
- 会社設立後に顧問契約できる
- 資金集めなどのサポートも受けられる
法人化の手続きを専門家に任せれば時間の節約になります。
専門家が担当することで手続きのミスも防げるでしょう。
節税を意識した会社設立を進められるのもメリットです。
会社設立後には顧問契約をして引き続き専門的なサポートを受けられます。
節税だけではなく資金集めなどについてもサポートしてもらえるでしょう。
このような専門家を探しているならば経営サポートプラスアルファをおすすめします。
経営サポートプラスアルファならば豊富な経験があり、ネットワークビジネスの法人化をサポート可能です。
専門家を探しているならばお気軽に経営サポートプラスアルファへご相談ください。
まとめ
ネットワークビジネスは個人事業主として行うのではなく法人化した方がメリットは大きいです。
社会的な信用が高まり、節税することもでき、従業員を雇うのにもメリットがあります。
ただし、会社設立には費用がかかり、自力で行うとリスクもあるため注意しましょう。
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